Ray-Ban Meta(レイバン メタ)コラボレーションAIスマートグラス、ぜひ使ってみたい!ということで、2025年3月に購入して実際に使用してみた第一印象です。
実際に使ってみると、予想以上に音声入力が違和感なく使えて、これは完全に次世代のツールインターフェイスが到来したなというのを体感しました。

少し前のNews releaseですが、ざっくりどんなものかがわかる記事はこちら。
音声品質
音声品質について、思っていたよりもはるかに良い印象を受けました。
まず、スマートグラスを通じて聞こえてくる音は非常にクリアで聞き取りやすいです。イヤホンと違い耳が開放されているのに、聞き心地がすごくよい。
Ray-Ban Meta アシスタントとの会話(iPhoneでいうところのSiriとの会話)もそうですが、各Musicアプリ、Podcastも、Voice messageも、すべておしなべて高品質です。
写真・動画の品質
このスマートグラス、フレーム右上のボタンをクリックすると、「見えているもの」を撮影することができます。写真も動画ももちろん可能。
(音声指示で、”Hey Meta, take a photo”でもOKです。)
そこで撮影できる写真や動画の品質ですが、正直、驚くほど高いです。
この画質レベルであれば、日常的に積極的に写真や動画を撮りたくなります。スマートグラスつけているときなら、わざわざ携帯取り出して撮影しなくてもいいかも、というレベル。
ただし、留意点としては、「見えているもの」なので、撮影される写真は広角になります。具体的には、通常携帯カメラの等倍で撮影されるものより、奥行きが出ます。
ですので、記念撮影として、被写体となる人が適切な場所に集まって全員カメラの方を向いて、というような撮影ではなく、あくまで「日常を切り取る」ユースケースなんだろうなと思います。(個人的にはこのユースケースは刺さるので納得。)
それにしては画質がいいな、十分すぎるなと思ったので、写真・動画の撮影機能はおそらく積極的に使うだろうなと感じました。
ハンズフリーコミュニケーション
現時点(2025年3月)搭載されている機能やガイドで強調されている点を見る限り、プロダクトのメインコンセプトは「ハンズフリー」だろうと考察しています。
具体的にいうと、単にカメラ付きのサングラス、ではなく、現代で人が携帯電話を用いて行っているコミュニケーション、かつ、その主要な部分をハンズフリーでできるなら、その機能を何に搭載するべきか?の問いの答えがサングラスだったんだろうなと思います。
(この辺は横道に逸れるので、この辺で割愛させて下さい。)
とすると、主要なユースケースはハンズフリーでのコミュニケーションです。
例えば:
- WhatsAppでテキストメッセージを送りたい場合、音声コマンドで指示し、音声入力したテキストを送信できる
- 受信したメッセージは自動的に読み上げてくれる
- 撮影した写真や動画をその場で特定の連絡先に送信できる
- 何なら、SNSにもそのまま投稿できる
というこれらの機能が搭載されています。
正直、そんなスムーズにハンズフリーで指示出しできるわけないだろうと思っていましたが、全然そんなことはありませんでした。Siriとのコミュニケーションは多少ストレスに感じていましたし。
しかし実際のところ、音声認識の精度が非常に高く(おそらくMetaが最も力を入れている部分でありAI活用の真骨頂)、自然なコミュニケーションが可能です。
特に感動したのは、私の英語が明確でない・聞き取れない場合も、単に「聞き取れません」と言うのではなく、「〇〇さんに送りますか?」といった形式の質問で返してくれる点です。
おそらく、私の直近のWhatsApp記録を参照するなどして、考えた上での提案なのですが、これがまさに、人とコミュニケーションを取っているような感覚があります。ここまで考慮してくれるなら、まさにアシスタントという感じ。
子育て世代にとっての価値
子育て世代として特に感動したのは、スマートグラスを装着していることで日常の貴重な瞬間を逃さず記録できる点です。
今のところ、Metaのガイドやプロモーションに明確に描かれてはいないですが、このユースケースは相当にニーズがあるのではないかと感じます。
子供に限った話ではないですが、人との交流の場面で記録したいときに、「かしこまらない」記録ってなかなか難しいですよね。イベント、パーティーなどの、どちらかというとオフィシャルな場面はもとより、何気ない場面まで思い出にしたいというニーズは一定あるのではないでしょうか。
スマートグラスがあれば、スマートフォンを取り出してシャッターチャンスを逃すことがなくなります。
瞬時に、スマートグラスに手を伸ばせば0.5秒程度で、撮影できるのは、従来の写真撮影の常識を覆す体験です。これが携帯カメラとの圧倒的な違いに感じます。
まとめ
新しいガジェットが次々生まれることはわくわくします。
このガジェットは何を変えてくれるのか?というと、コミュニケーションや記録、共有という観点から私たちの生活を豊かにしてくれる可能性を秘めているのではないかなと感じました。
スマートフォンを取り出さなくても写真が撮れ、記録と共有ができるという体験は、コミュニケーションの質に大きな変化をもたらしそうです。
インターネットでどこの誰とも繋がれるということはもやは前提の上で、ただそれでも「どこでもドアがあればいいな」と思ってしまう物足りなさがあるとして、その心の距離を埋めるようなコミュニケーションの質、を変えていくようなイメージでしょうか。
このテクノロジーが日常に浸透していくとどのような世界になるのか、ゲームチェンジャーになれるのか、非常に楽しみです。


